生活の話

バリ島で医療を受ける 押さえておくべき5つのポイント

世界でも高水準の日本の医療、他国に類を見ない健康保険制度。しかしここはインドネシア、医療も発展途上国です。言葉の問題もありますし、日本のようにはいきません。

健康には気をつけていても、人間病気にかかることもあればケガもします。その上、リタイアメント世代は健康上のリスクが上がってくる世代。

インドネシアの医療も日進月歩。私達が移住した頃よりもちろん進んでいます。バリ島で病院にお世話になる時のために、知っておいた方がいいポイントです。

ポイント1 病院選びは慎重に

プスケスマス

プスケスマスは主に、治療費の支払いが困難なインドネシア国民を対象にして設置された無料の医療機関です。入院設備のあるプスケスマスも有ります。

ただ、医療材料や薬も最新のものではなかったり、医療水準は必ずしも満足できるものとは言えません。

外国人で受診している人もいますが、本来は経済的に苦しい国民のための病院ですから、無料だからといって外国人が受診することはどうかと思います。

個人のクリニック

バリ島には個人のクリニックもたくさん有ります。ほとんどのクリニックは専門の診療科です。多くのクリニックは夕方、または夜から診療する所が多いです。

昼間は総合病院で勤務して、勤務後に自宅などで診療するというクリニックが多いためです。

私は、具合が悪い時に夜まで待つのは辛いし、夜間外出したくないので利用したことはありませんが、私立の総合病院が開設しているクリニックもバリ島内に有って、そちらは日中から開いているので使いやすいと思います。

大きな薬局に併設されたクリニックも有ります。

総合病院

国立、私立の総合病院はたくさん有ります。外国人が住むエリアには必ず有ると思います。

私達の住むデンパサールには、バリ島の国立病院の核になる国立のサンラー病院を初めとして、多くの総合病院が有ります。

私立の総合病院の中には、日本人のコーディネーターの常駐する病院も有ります。総合病院は救急部門もあって、24時間対応しています。

そして開院して間もない州立の病院も有ります。この病院、知事の肝いりでメディカルツーリズムを狙って作られた病院です。

理想は限りなく高いのですが、そもそも医療水準が低いバリ島で、メディカルツーリズムが成立するはずはなく、理想論だけでこれほどの病院を作ってしまえる凄さはバリ人ならでは。でもせっかく作ったのだから、今後に期待したいと思います。

インターナショナル基準の総合病院

総合病院の中でもインターナショナル基準の病院は、主に外国人や旅行者、富裕層が行く病院です。海外旅行保険も使えますし、帰国後、国民健康保険の請求に必要な書類も用意してくれます。支払いは海外旅行保険会社によって、キャッシュレス、請求による支払いがあります。

外国語が堪能なコーディネーターが、受付から受診の時の通訳、支払い、薬の説明までずっとサポートしてくれらサービスも有りますすし、日本人のコーディネーターが常駐する病院も有ります。

日常会話は何とかなるという人でも、医療用語の知識がないと病院での会話は不安を感じます。適当にわかればいいや、というわけにはいかないですよね。

そんな時はこのタイプの病院が安心です。もちろん、費用は高い。入院となると、治療費と看護費、そして高いのが部屋代。

ホテルですか?というくらいの豪華な部屋も有ります。(値段もホテル並み)海外旅行保険に入っていれば問題はありませんが、そうでないと厳しいです。

私達がずっとお世話になっている病院は、KITASを持っていれば、KITAS割引もあります。KITASを4回延長した後に取得できるKITAPという5年有効な在留許可を持っていれば、バリ人と同じ費用で受診できるようになります。もちろん、原則全て自力ですが、日本人コーディネーターのサポートが受けられる病院も有ります。

日本人にお勧めの病院の名前を具体的に知りたい!その気持ちわかります。

でも病院を選ぶ時に大切なのは、つまるところ患者とドクター、スタッフとの信頼関係が築けるかどうかです。

私達の例ですが、以前休日につれあいが肩を脱臼しました。かかりつけの病院に整形外科のドクターがいなかったこともあり、費用も良心的で在住者にも評判が良い病院に行きました。

肩の位置が明らかに違うので脱臼だと思ったのですが、ドクターは脱臼ではないと言います。かなり食い下がってもレントゲンを見ながら、「脱臼じゃありません」の一点張り。じゃあ何なのよ?

レントゲンを見た時にすぐに、外れてるね、とつれあいと言ったくらいなのに。

その上入院しますか?だと⁈

痛みも大したことないので、固定する三角巾のような装具を買って帰りました。

処方されたビタミン剤は断りました。

その後、知り合いのドクターに診てもらったら、「脱臼だったね。でも痛みがなくなって可動域も問題ないから良かった」と言われました。

その病院には二度と行っていません。

そんな経験も有り、私にとってはオススメの病院が、他の在住者の人にとってはオススメできない病院ということもありますので、具体的な名前を載せることは避けたいと思います。

病院選びで大切なのは日本でも同様だと思いますが、どんな質問にも誠実に答えてくれるか、疑問を持った時に詳しく説明してくれるかです。

患者の側も言葉の問題もありますが、わからない事や疑問点はわかるまで質問すること、明らかに必要ないと思われる検査は断る勇気も大切です。

ポイント2 賢く保険を使う

BPJS インドネシアの国民健康保険

実はインドネシアにも、数年前にBPJS という公的保険制度が導入されました。

私達もBPJSに加入しています。BPJS Kesehatamという日本の国民健康保険のようなものと、BPJS Tenagakerjaという日本の健康保険のようなものがあります。

当時はKITASを持っている外国人も、加入できました、というより加入しなければなりませんでした。

このBPJSという保険のシステム。

まず加入時にかかりつけ医を登録します。病気になったらまずかかりつけ医に。支払いはキャッシュレスで無料です。そして更に検査などが必要なら、かかりつけ医の紹介状を持って総合病院へ、という流れです。

疾病によってカバーできるものとできないものや、薬の選択が限られていたり、外国人やお金持ちで民間の医療保険に加入している人には、使い勝手は悪いようです。

そのせいか国民皆保険のはずが、加入していない人もいます。保険料は上がっていますが、どこまで維持できるのか心配です。

BPJSができるまでは、庶民にとって病院に行くということは、とてもハードルの高いことでした。

そのせいで治療が遅れた人も多いのです。この保険のおかげで病院に行きやすくなって助かった人も多いのも確かなので、インドネシア人の相互扶助の精神で、国民全員が加入してくれることを願います。

使わないと思うけど、ますます高くなると思うけど、私達もちゃんと保険料を払います。

今(2020年)は外国人は加入できないということで、外国人にとっての公的保険は無く、医療費は実費又は民間の保険ということになります。

インドネシアのシステムはコロコロ変わるので、またBPJSに外国人の加入が義務付けられる可能性もあります。その時はまたお知らせします。

海外旅行保険

海外旅行保険を使うという方法もあります。一年以上の海外旅行保険は高額です。保険会社や病院によって、キャッシュレスで使えるものと、後日請求するものがあるので、加入の時に注意が必要です。

ただ、海外旅行保険は移住を目的とした長期滞在者は加入できません。言わなければわからない、その通りです。ただ、いざという時に使えないと高額な掛け金は無駄になりますので注意してください。

インドネシアで保険に加入

インドネシアもここ数年、医療保険に加入する人が増えました。日本でもお馴染みの外資系の保険会社も有ります。

全てキャッシュレスですが、カバーできる範囲や上限が掛け金や保険会社によって違いますので、加入する時にしっかりと確認してください。

日本の国民健康保険

住民票が日本にある場合は、バリ島で受けた診療は国民健康保険でカバーできますが、請求に関して注意したいポイントがあります。

  • バリ島の病院で、国民健康保険の請求に必要な書類を作成してもらうこと。
  • 請求者本人の帰国後にしか請求ができないこと。パスポートのスタンプ、搭乗券などの提出が必要です。本人がバリ島にいて、代理人に請求してもらうことはできません。
  • バリ島の病院でかかった費用の、7割が必ずしも戻ってくるわけではないということ。国民健康保険の適用ガイドラインにそった治療しか対象になりません。日本で保険適用外の治療を、バリ島で受けた場合は対象外です。
  • 日本で治療した場合の費用が基準になります。日本と同じ治療をバリ島でして、バリ島の費用の方が高かったとしても、日本の費用を基準として7割しか戻ってきません。

ポイント3 バリ島の医療水準を知っておく

医療水準は病院の設備と医師の能力でかなりのバラツキがあります。総合病院では、医師は一般医(general)と専門医(spesialist)がいます。

日本と同レベルの検査機器を持つ病院も有り、留学経験や海外研修の経験が有る医師もいます。もちろん逆に能力の低い医師もいます。その能力の差はかなりなものです。

うちのお手伝いさんは、食あたりで(身に覚えあり)クリニックに行ったら、盲腸だから手術しましょう、と言われたと、半泣きで帰って来ました。血液検査もなく問診のみ。手術フィーが高いからなのか、バリ島の医師は手術大好きです。

ちょっと怖い話をを書きましたが、そのレベルの医師も普通にいる、という事です。

ポイント4 大まかな医療費を知っておく

医療費は、疾病の種類にもよりますし、ドクターフィーによっても変わります。

日本の自己負担の医療費に慣れている私達には、医療費はとても高く感じます。

一般医は安いですが、専門医、それもバリ島一(なぜか何人もいる)といわれる医師だとそこそこ高いです。具体的な金額はなかなか難しいのですが、あくまで私の経験からの一例を。

インターナショナルクラスの病院で、風邪をこじらせて気管支炎になって受診したことがあります。

日本人のコーディネーターを付けず受付から支払いまで自分でし、KITASかKITAPを持っていて、バリ人と同じ費用が適用された場合。

休日、救急で診療を受け、一般医の診察後、吸入して、薬を3種類5日分出してもらった時の医療費は、日本の国民健康保険の3割負担の実費とほぼ同じくらいでした。

内科のこの程度の通院で済む病気なら、それほど医療費で悩まされることは無いと思います。

しかし入院、手術となるとかなり高額になります。

バリ島で病院にかかるのは勇気のいることですが、症状の軽いうちに信頼の置ける病院で診察を受けましょう。医療費も安くすみます。

特に整形外科は高いので、ケガはなるべくしないように注意しましょう。

ポイント5 病院に見学に行ってみる

私達はバリ島移住を始めてすぐに、病院の見学に行きました。その病院が徒歩圏内だったからそのエリアに決めた、インターナショナル基準の私立の総合病院です。日本人コーディネーターの方が色々説明してくださいました。

実際お世話にならないに越したことはないのですが、言葉や費用がわからず躊躇して治療が遅れた、と言う事態は避けたいものです。日本でもそうですが、海外で暮らすには何よりも健康は大事です。

移住して落ち着いてからでも、是非病院に見学に行ってください。

まとめ

日本でもバリ島でも、シニア世代にとっては健康は一番気になることです。日頃の生活に気をつけることはもちろん、いざという時の準備は必要です。

ましてや外国で医療を受けるのは色々と心配なこともあります。病院に見学に行って話を聞いたり、できる準備はしておくに越したことはありません。

そして万一病気になってしまった時は、治療法や費用を考えて、日本の方がいいと思った時は、飛行機に乗れる状態の時に、迷わず帰国をお勧めします。

また、日本の人間ドックのようなものもありますので、一年に一度検診されることをお勧めします。

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