文化の話

バリ人大好き、ロンバ! バリ人から競争社会の生き方を学ぶ

誰とも競わず自分のペースで生きていきたい。もしそれができれば心穏やかに生きていけるかもしれません。

しかし世の中そうはいかない。常に誰かと、時には何かと競いながら生きていかなければなりません。

勝ち負けに翻弄されながら、神経をすり減らし、時にはストレスで押しつぶされそうになる。競争社会とはそういうものなのだろうと思います。それは何も日本社会に限ったことではありません。

しかし、バリ人はその競争社会すら楽しんでいるとしか思えません。バリ人から学ぶ競争社会の生き方です。

1 ロンバ(Lomba)って何?

1-1 ロンバ(Lomba)は競争

ロンバは競争という意味です。◯◯大会、◯◯コンテスト、◯◯カップなど、順位を決める競技は全てロンバ。

1-2 何でもロンバ!

国際大会から子供達の遊びまで。バリ島では日々様々なロンバが行われています。有名なところでは、乾季の凧揚げ。

そして独立記念日の行進のロンバ。独立記念日の本番前になると、道路の交通を止めて練習することもあります。

2 ロンバの種類

2-1 学校でロンバ!

バリ島の学校は日本の学校のような運動会はありません。特にうちの近所のような街中の小学校は、敷地が狭いのでグラウンドも有りません。

体育の授業は学校の周りを何周か走ったり、敷地内でエアロビクスのような体操をしたり。そのため学校内の運動のロンバは無いようです。

でも色々なロンバが有ります。デンパサール市の算数のロンバ、バリ舞踊やバリ語、写生、ヨガのロンバなどなど。

大体日曜日に行われるので、親は会場まで付き添いです。バリ島では当たり前ですが、突然先生から「ロンバに出なさい!」と言われて、数日でチャチャっと練習して本番。

ロンバでいい成績を取るということが、学校にとってのステイタス。普通は1位から3位までの順位で、賞金も出ます。しかしその賞金は学校が受け取り、子供達には渡しません。賞金の行方もわかりません。一体どこへいくのでしょう?

2-2 バンジャールのロンバ!

デンパサール市やデサ(Desa)という町(村)のロンバもあります。大人のロンバも有って、バンジャール単位でエントリー。バンジャールの威信をかけて戦います。

種目?は色々。日本人にとって理解できないものもあります。去年は主婦の皆さんによる尻相撲のロンバがありました。

週に一度公園に集まって練習。練習のバンジャールによる、場所取りのロンバも発生。皆さん真剣に取り組んでいます。雨上がりの練習で転んで泥だらけになっても、本当に楽しそうにやっています。日本人のように恥ずかしがったりせず、練習から全力投球。そして全力で楽しむ。

他にも?なロンバも定期的に行われます。バンジャール内の路地や道の清掃のロンバ。紙が回ってきて、家の前をキレイにするようにお達しがあり、ロンバの当日はゴミを出すこともできません。

デンパサール市の審査員がバンジャールを回り採点します。朝早くにバンジャールの役員がチェックに回って、ゴミが落ちていたり問題があれば注意されます。

去年は2回我がバンジャールが優勝しました。賞金も出ました。でもその賞金、どこにいったんでしょう?

2-3 どこでもロンバ!

奥様方のロンバは日々繰り広げられます。幼稚園のお迎えまでの時間潰しのおしゃべりで、アクセサリー、サンダルや服のロンバ。

ウパチャラ(祭事)でのクバヤという衣装のロンバ。これらは順位も無いし賞金も出ませんが、皆さん真剣です。日本人ならいいものを安く買った時は自慢しますが、バリの奥様は値段が高いということが第一。

一番高い人が優勝です。もちろん賞金はありません。

3 バリ人はなぜロンバが好きなのか?

見栄っ張りで自分大好き!

子供の頃から、怒られることなく褒められて育つバリ人。自己評価は信じられないくらい高い。だから自分が大好きです。しかも相当な見栄っ張り。日本人なら恥ずかしくなるくらい、堂々と見栄を張ります。

そんな彼らにとって、ロンバは自分の実力を見せつけるチャンス。自己評価が高い彼らに、できなかったら恥ずかしい、という思考はありません。

自分はできると思っているので堂々としています。この点は本当に羨ましいし、日本人も学ぶべきところだと思います。やる前から後ずさりはしないのです。

大勢で集まる娯楽が好き

バリ人は大勢で集まるのが大好き。冠婚葬祭は本当に賑やかです。知らない人とでもすぐにおしゃべり。一人でいる人を作りません。

そんな彼らの中に身を置くと、本当に日本人はコミュニケーション能力が低いな、と思わされます。

結果は気にしない

そして、ロンバの結果が悪くてもほとんど気にしません。優勝すると喜び方も凄いですが、ダメでも落ち込んだりしません。

自己評価が高い彼ら。賞を取れなくても自分の能力が低かったから、と反省する人は少ないです。評価する側が悪い、ということ。そしてすぐに忘れてしまいます。いつもポジティブなバリ人。日本人も少し学んだ方がいいかもしれません。

でも負けや失敗から学ぶことも、反省が自分を強くすることもあるんだよ。
それをしないから、同じ失敗を呆れるくらい繰り返すんだよ!

まとめ

なんでもロンバのバリ人。日本では順位をつけたりすることは、あまり良しとされない事もありますよね。

順位をつけず、みんな横並び。下手に順位づけしたらそれが軋轢を起こす。上は下を見下し、下は上に行く努力をせず、もっと下を作ろうとする。

バリ人はただ順位をつけて楽しんでいるだけ。ロンバが終われば順位も終わり。順位が上も下も関係ない生活に戻ります。

当たり前のことなんですが、日本は今、当たり前が当たり前であり続けることができない社会なのかもしれません。

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