バリ島に住んだことがある人なら、必ずぶつかるインドネシア製品の品質の壁。
ワザと壊れやすくしてるのか!と思いたくなるほどあっさり壊れる物たち。
安かろう悪かろう、は当たり前。
高いけど悪い、も当たり前?
日本で生まれ育った私達には、想像を超えた品質の商品ももちろん有ります。
まあ昔の日本だって、品質をバカにされた時を乗り越えて日本品質を作ったんだ。インドネシアだって、これからなんだ、と思う端から壊れていく物たち。
さてインドネシア製品との付き合い方はどうしたらいいでしょう。
目次
1 鍵が折れた!
1-1 今朝の犠牲者
これが今朝の犠牲者。
寝室のドアを開けたら、チャリーンという音が。はい、鍵の頭の部分です。鍵の先の部分は鍵穴の中に残っています。
念のためお断りしておきますが、自然に折れて床に落ちたのです。特別な力を加えたりはしていません。
1-2 バリ島の鍵の仕組み
バリ島のドアの鍵は日本とはちょっと違って、外側からも内側からも鍵穴に鍵を入れて開け閉めします。二回回して施錠、解錠します。一度回すだけでも掛かりますが、二度回して掛けた鍵は二度回さないと開きません。
いわゆる室内から開閉する時のサムターンというものがありません。
日本だと家の内からは鍵を使わなくても開閉できますよね。つまり出かける時も鍵を使って開閉、就寝前の戸締りも、家の内から鍵を使って開閉します。
いちいち鍵を取り出すのは面倒臭いので、鍵穴に常に鍵を挿しています。
内側から鍵を閉めて差したままにしておくと、外から鍵穴に鍵が入りません。ピッキング防止にはなりますが、外出した家族が帰って来る場合は、鍵を抜いておきましょう。
外から鍵が入りません。
普段は鍵をかけていないので、差し込んであるだけ。
でも折れます。鍵がかかったままの状態で折れたら…出られません。
もちろんトイレの鍵もこのタイプ。一人だと怖くて鍵なんかかけられません。
2 品質が先か価格が先か
修理は簡単です。
写真の囲んである部分のパーツをパーツごと交換するだけ。ドアノブごと変える必要はありません。値段は数百円、安いです。
もちろん、修理をお願いすれば手間賃もかかります。値段はその人次第。でも数百円程度です。バリ人の男性はこれくらいなら皆んな自分で直せるので問題なし。
自分でできなければ、ご近所さんに頼めば誰か直せます。安いから壊れるのか、壊れるから安くしているのか。確かに、丈夫に作ろうと思えばコストはかかります。
2-1 安かろう悪かろう
品質が良くても値段が高いと、インドネシア人は簡単に買うことができません。だから品質は落としても、価格を安く抑えているのか。
でも日本の価格と比べて遜色ないものでも壊れます。
高かろう悪かろうも有るのがインドネシア品質。侮れません。
物によっては安くてもいいものは有ります。
例えば、コスメ関係。
日本の十分の一ほどの値段でも品質は遜色なし、というものも結構有ります。
2-2 やはり価格優先
日本なら10年以上持つものが、インドネシアでは5年だとすると、値段が半分以下なら同じこと、とも言えますが、修理の手間を考えると長持ちした方がいいと思うのは日本人だからでしょうか。
2-3 買う前に壊れていないかチェック!
もちろん使っていれば壊れることもあるでしょう。でも油断してはいけません。買う前から壊れているものも有ります。例えば電球のような小さい電気製品。
持って帰った後で壊れていても後の祭り。確認しなかった私が悪い。ということで、売り場にはちゃんとコンセントや電球のソケットが有ります。
買う前にちゃんと点くか、作動するかを確認してから買うというシステムです。合理的ですね?
3 インドネシア品質に慣れていく私達
もちろん鍵だけではありません。こんなものまで、というものも壊れます。例えば水道の蛇口。日本にいたら、蛇口の根元が折れるのを見る経験なんて滅多にできません。
他にもあったような気がしますが、多すぎて忘れました。とにかく金属製品は壊れます。
ステンレスもすぐに錆びます。これは島だから仕方ないかもしれません。
3-1 インドネシア製品に濡れ衣を着せる
そんなインドネシア製品に慣れてしまった私。先日、なかなか優秀な物にとんでもない濡れ衣を着せてしまいました。
飲料水の19Lのボトルの口につけて汲みあげるポンプ。USB充電式です。買ったばかりで、充電したのにすぐ止まって使えない。やれやれハズレに当たったな、と思って捨てようと思ったけど、試しにもう一度充電したら使える。
しかも一回の充電で2週間。結局、本体につながるケーブルをちゃんと差し込んでいなかったから、充電できてなかった。(言い訳をすればちゃんと差し込んでいても差し込んでないように見える、もう一押しが必要)パイロットランプも、見えにくい場所で小さいけれど有りました。
ちなみに、箱には日本語のカタカナでハイクオリティと書いてあります。もちろん日本製ではありません。
完全に思い込みです。先入観は持ってはいけないと自戒しました。でもきっとまた、私の期待は裏切られることがあるでしょう。
3-2 物は考えよう
石灰分の多い硬水のバリ島。水回りの部品はすぐに白くなってしまいます。壊れても、綺麗なものに変えられた、と考えましょう。
鍵は頻繁に変えることでセキュリティを維持しているのだ、と考えましょう。そう思わないとやってられない。
まとめ
インドネシア製品の品質を、日本と比べてはいけません。特に機械に詳しい男性は色々と言いたいこともあるでしょう。
でも直せる方は自分の技術を披露できるチャンスです。最初は相当なストレスです。でもその内慣れます。時には、あまりの斬新な壊れ方で笑えます。笑えるようになればしめたもの。
壊れるものは壊れる。壊れるたびに腹を立てていると疲れます。インドネシア製の品質を呪っても私たちには変えられない。早く壊れるということは、早く新品に変えられるということ。それも安価で。
ストレスでイライラしても、結局辛くなるなのは自分です。どうにもならないことはさっさと忘れる、これがインドネシアとインドネシア製品との付き合い方のコツかもしれません。